セットで買っちゃえば楽なんだけど
やっぱり縁起物はしっかりやってみたい

まずは由来ですが、“神様にささげる物”とも“鏡として神様とつながる物”とも“三種の神器をあらわす物”とも言われていて、真相はナゾのままです。飾り方とひとつをとっても、“橙⇒串柿⇒鏡餅”のシンプルながら“代々反映⇒長寿⇒神様との繋がり/魔除け/捧げ物”と一般的には言われていますが、ここにも諸説入り乱れる意味合いが飛び交います。

今の飾り方が始まったのは室町時代からと言われていますが、これもどうなのかなーっと言う人もいます。
ただ、共通するのは新しい神様(歳神様)に対し、【迎える】【捧げる】【ひとつに繋がる】など、来年1年のご利益を願うものです。
“そういうもんだ”と知っているのと知らないのでは、気持ちの入れ方も違うので、ここはひとつ神様が身近に感じられる正月にしてみてはいかがでしょうか?

ちなみに“日ユ同祖論”“鏡餅 神社 ユダヤ”などで検索すると、ロマンあふれるお話がザクザクでてきて、眠れない夜が楽しくなります。


自分で飾る時に揃えるものと飾り方

まずは揃えるものリスト

1:橙(だいだい=代々栄える)
2:鏡餅(上段)
3:水引(みずひき=ただの装飾説強し。なくても良し)
4:裏白(うらじろ=シダの葉っぱ。長く続く繁栄を願う)
5:鏡餅(下段)
6:半紙(白い紙)
7:三宝、三方(さんぽう=台座。神様へのお供えの礼儀)
8:紙垂or御幣(しで、ごへい=紙垂は白、御幣は紅白。四方に栄える)

上の順番でOK。ただし地方色が様々あり、こんぶだったり串柿だったりとバリエーションは豊富です。
だいたい上の順番であれば問題はないかと。
要は神様に失礼のないように、鏡餅をきれいな半紙を敷いた台(三宝)に飾り、ちょっと人間の祈願をちらほら。それをリビングや和室の床の間など、玄関からなるべく遠い、“新年を喜ぶ人がいる場所”に飾る。
こんな認識であれば問題無いです。


飾る時期はいつからいつまで?

29日31日【29=苦餅.二重苦=縁起悪】【31=一夜飾り=失礼】と言われ、まず避けるべき日です。

鏡餅を飾るのは早くても問題はないものの、一般的には28日【8で末広がり=よさげ】が好まれています。

ちなみに本物の鏡餅(パックじゃない職人が作ったもの)は、沸騰したお湯を掛けるとカビと割れ防止になりますが、乾くのに2~3日掛かりますので日付の考慮に入れておきましょう。
お湯をかけるとベットベトになり、触ると大変なことになりますので、最初からザルやすだれなどの上で掛けることをおすすめします(←過去にやらかした)。
乾くと表面がツルツルになって見た目にも素敵です。


いつまで飾っておくの?
飾り終わったらどうすればいいの?

1月11日に鏡開きとして、飾りから降ろして食べるのが一般的です。
神様は正月の間、目には見えませんが滞在してくださいますので、その間に食べると失礼って事ですね。
その頃には、オリハルコン並みの硬度を持っていますので、金槌でガンガンいくと良いです。
厳密に縁起にこだわりたい方は、刃物で切るのは避けましょう。【切る・裂く】に通じて良くないんだとか。
さらに言えば【切る・割る】などの言い方も避けて、【開く】と言っておきましょう。

武家社会の時代に整えられていった風習なので、どこかそう言った刃物や呼び方へなどに関わるような由来がところどころにありますな。
さて、飾り終わった後はどうするのか?
ちゃんとしたお餅だと、普通に煮るなり焼くなりでも充分に美味しいのですが、我が家ではせっかく乾燥しているのでおかきにしています。
レシピは簡単。頑張って5mm~1cm程度のサイズに【開き】、ザルなどや紙の上に拡げ、通気の良い所でさらに2週間乾燥させます。
しっかり乾燥したら、弱火から中火の油でじっくり10分くらい、菜箸でコロコロしながら揚げていきます。
いい色になったら熱いうちに取り出し、すぐさま塩やしょう油などのお好みの調味料をふりかけ、冷めるまで放置して出来上がり。
カレー粉や青のりなどアレンジはお好きにどうぞ。
あまったお餅は冷凍庫に入れておけば、日持ちもしますし、出してすぐに揚げられるので便利です。

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