頭の片隅にはあったが、歯医者さんから目をそむけた20年
しかし、逃げ切れはしなかったよ……
いや、結果的に墓穴を掘ったのさ
時折、同僚や友人から耳にする『今歯医者通っててさ~』の話題に、とりあえずの相づちを打ちながら一種独特な不安を抱えておりました。
恐る恐る取り出すと、奥歯の被せ物『銀歯』でした。当時、とんでもなく激務に追われていた私はネットで検索しましたとも。
『歯医者』ではなく『被せ物 直す 方法』。
あの頃は歯医者さんに通う時間など、もう一生来ないのではないかと錯覚するほど、何かがずれていたようです。
検索の結果、私が向かったのは歯医者さんではなく、100円ショップでした。
『瞬間接着剤でなんとかなる』あの検索結果は悪魔の囁きだったのかもしれません。
(注意:絶対真似しないで下さい。この記事はそうさせないために書いてます)
家庭を持ち、独立、開業
幸せながらどこかに抱えた『あの不安』
あの日のことを忘れようかとしていた頃。
昼食でとろみの効いたスープを飲み込んだ瞬間、突然口中に違和感が!
あの『銀歯』が消えていた……。
ポッカリと空いた穴が見た目以上の存在感を舌先に伝えてくる。たったスイカの種ほどの物体が塞いでいた、とてつもない喪失感。
その場で歯医者に電話を掛けましたとも。
その日は予約でいっぱい。翌日に予約を入れられたものの、なんとも食事の不快なこと不快なこと。あれほど明日を楽しみに生きたのは小学生の遠足前日以来だったと思います。
レントゲン撮影から詰め物の型取り
すべては順調かに見えたが……
ただ、磨き方が良かったらしく、歯茎の異常も見られないとのこと。
虫歯の原因、それはあの『銀歯』かもしれないとのこと。
整理すると、
被せ物がとれたのはガムのせいではなく、被せ物の下で虫歯が進み、隙間ができて抜けた素人判断で中途半端に接着剤で塞いでいたため、該当の虫歯の進行はもちろん、他への侵食が起きていた危ないからもうやるんじゃないぞ小僧
ということでした。
DIY被せ物の下は虫歯が進行していたため、当然幹部は更に深くへ……。もうちょっとで神経抜かなきゃ行けないところだったそうで、ぎりっぎりまで削り、新しい被せ物を装着。
その後、転移したすべての虫歯を治療。2ヶ月に及ぶ長い戦いでした。
銀歯が取れたその時に歯医者に行っておけば、これほど長引くことはなかったかもしれません。
最近の歯医者さんって
本当に『痛くない』のね
先生『う~ん、これくらいなら麻酔なしでいっけるっかなー』
私『…………(タラタラ)』
先生『~♪』チュイーン、チュイーン、ガッ!
私『ウゴォッ!』
先生『あっメンゴメンゴ♪ 無理だったね、お~い、おあと麻酔いっぽん!』
…これくらいでした。
『歯医者に行かないとまずいかな~、でも長いこと行ってないから恥ずかしいな~』
『あの時の治療は地獄だった。二度と行きたくない』
『あのチュイーンが嫌い
』
くらいで歯医者さん通いを避けてるあなた。医療は進歩しています。将来のために通っておきましょう。
そして『被せ物 直す 方法』で辿り着いたそこのあなた! 思いとどまるなら今のうちです。
もちはもち屋に、歯は歯医者に任せましょう。
実際、自分で瞬間接着剤を使い、変な状態でくっつくと治療が困難になったり、噛み合わせのバランスが崩れてケガや体調不良の元になったりと、まずイイことはありません。止めましょう!(まあ、まずやらないと思いますけど)