どこで使うつもり? そこが問題。

眠い? 寝ちゃだめですよ、危ないですよ?
冬が近づくと考えるべきは【ぬくぬく】と生きること。恥ずかしがることではございません。
さて、暖房器具を考える時、あなたは何を元に検討してます?
【ハイパワーの暖房エアコン】
【クリーン暖房のオイルヒーター】
【初期費用の安いセラミックヒーター
【瞬速のハロゲンヒーター】……etc.
色々ありますが単純に『節約』とか『コスト』のみで飛びつくと、痛い目に遭います。
“飛びつく⇒失敗⇒悔しいから閉まっておく⇒数年経過⇒ある日急に思い立ったようにバイナラ”
これは断捨離ではなく、カツオ的ミーハーです。あなたの後ろに、もったいないオバケが3連隊くらい迫っていることに速く気がつくべきです。これは一晩中怒鳴られます。耳がわーんってなります。

物には全て存在するための“ストーリー”と“必然性”があります。
特に暖房器具はリビング・寝室・脱衣所・トイレ・子供部屋、さらには一人暮らし・二人暮らし・大家族と住んでる人の構成でも様変わりします。
今回は冬になると何かしら知恵袋をつつき出すことが多い【オイルヒーター】をモヤモヤ考えてみます。


オイルヒーターって、リサイクルショップに山積みぢゃん?
戦力外ってこと?

例:木造ワンルーム、一人暮らし、10畳のリビング。おしゃれ族目指してるからカーペットとか敷かずにフローリング☆ オイラ寒がりだけんど、エアコン高いからオイルヒーター買ってきた♪ 
はい、来年には流されてハロゲンヒーターの追加購入か、もったいないオバケに生皮ひん剥かれている様が目に浮かびます……。オイルヒーターは、まず『すぐ温まりたい人』には向いていません。スイッチONから1~2時間後『あれ? 寒くないね(微笑)』のための暖房だと思って下さい。さらに熱効率が悪く(使う電力に対して効果が弱い)、普通のストーブやエアコンと同じように使うには、一部屋数台必要になります。そして電気代は……。
『寒がり』『短気』『出入りが激しい場所』にはそもそも合わないものだと考えて下さい。こういった生活スタイルの方には迷うこと無くエアコンをおすすめします。


オイルヒーターは弱い? でもエアコンの暖房って電気代高いんでしょ?
じゃあ、もう俺、寝るよ…

結論に達するには早いです。危ないです。寝ちゃダメです。
確かにオイルヒーターは弱く、寒冷地ではさらに厳しい状況になります。ただし、それは“普通の暖房器具として考えた場合”の事です。寝室が寒くてお困りの方はオイルヒーターを使ってみましょう。
『肩冷えない、喉痛くない、呼吸らく!』
の世界が待っています。無音・風出ない・じんわり暖まるタイプなので、長時間動かない環境、特に寝室には完璧と言っても良い器具です。電力も睡眠時のカバーを考えるだけなので弱めに設定すればよく、またオイルヒーターの多くは細かな調整ができる仕様となっています。安眠にはもちろん安全性が高いので、赤ちゃんや高齢者に安心なモノです。また、乾燥が苦手な方(特に暖房での乾燥した風を嫌がる女性は多いもので)にはマジ天使な存在なのです。ただし、あまりに寒い土地ではパワー不足になりますのでご注意を。

そして、暖房の話になると未だに耳にする古い常識『エアコンの暖房って電気代くうんでしょ?』。
時は21世紀。昭和の常識がその多くが覆されて来ましたが、このエアコン七不思議の一つ(?)もすでに化石となりました。暖房エアコンは熱効率がよく、設定温度まで上がるとパワーを制御し、より低コストな運転に切り替えます。
乾燥に関して注意を払えば『速く、低コストで、自動調節あり』とまさに夢の発明品です。
しかし、これも通常の仕様でのこと。外気温の低い寒冷地で普通仕様のエアコンでは熱交換の設定が低く、温まりません。さらに吹き抜けなんてあった日には……。

エアコンにも寒冷地仕様がありますので、そこも忘れないようにしましょう。


結局どれを買えばいいの?
もう抜く眉毛もなくなっちゃった…

ま、眉毛……そんなにイライラしてたんですか!? ……結論は次の感じです。

寝室、勉強部屋、子供・高齢者の部屋はオイルヒーターが素敵。
とくに喉が弱かったり、乾燥肌や逆に脂症の方なんかも刺激がないので良い感じです。

寒がりな人や待ちきれない人はエアコン、ファンヒーターで行きましょう。
エアコンはオールマイティーですが、寒冷地やパワー違い(12畳に6畳用とか)は気をつけましょう。
乾燥が気になる場合は、加湿器や濡れタオルを下げるなど、工夫次第で素敵環境になります。

バナナ凍る系の寒冷地にお住まいの方はおとなしくFF式暖房機が良さそうです。

ちなみに我が家はトイレと脱衣所の断熱がスカスカなのか、内壁にとんでもなく結露していて困っていましたが、
パネルヒーターでは間に合わなかったので、小窓には断熱用のビニールを掛け、小型のオイルヒーターを最弱で運転することで問題クリアーしました。

部屋ごと、生活環境ごと、年齢や家族構成ごと暖房器具には設定があります。
飛びつかずにちょっと考えると凄く楽しくなったりします。そして、思い通りの【ぬくぬく】生活を叶えた日には……。